普通、サッシには窓をスムーズに開け閉めするために、わざと隙間が設けてあります。しかしこの隙間が音の通り道になってしまいます。 一般的な戸建住宅用のサッシやマンションなどの集合住宅用のほとんどのサッシは20dB(デシベル)から25dB(性能を示す時はT-1と表記します。)の騒音カット率です。 ここに25dBを超える防音効果のあるガラスを入れても、ガラスが持っている防音性能を十分に発揮できません。サッシの隙間をそのままにしたままでは、せっかくの防音効果の高い高価なガラスも期待するほどの効果発揮できません。 |
近隣の音楽の音が低く聞こえてきて困っていますが、ガラスを厚いガラスに変えればどんな音でも防音してくれるの?
基本的に重い(厚い)ガラスほど遮音性が優れおり、防音性能が高いです。
ですが、ガラスは特定周波数で振動し、遮音性能を低下させてしまうという特徴があります。騒音の種類によっては厚いガラスよりも薄いガラスの方が防音効果が高い場合があります。
一般的にガラスは、薄いと高い周波数(高い音)で振動し、厚いと低い周波数(低い音)で振動します
・3o厚ガラス=4000Hzで振動し、遮音効果が低下
・5o厚ガラス=2500Hzで振動し、遮音効果が低下
・6.8o厚ガラス=1765Hzで振動し、遮音効果が低下
ペアガラスには防音効果があると思われがちですが、単板3mmガラスの方が
防音に最適な場合もあります。
下のグラフを見てわかるとおり、315Hz〜1250Hzの間では、3mm厚ガラスの線が
ペアガラスの線よりも上に来ています。騒音計などで測定し、ご自宅の騒音がこの範囲内でしたら、ペアガラスよりも3mm厚ガラスの方が防音効果大となります。
色々音が混じって、高音とか低音とかわからない。そんな時はどのガラスがいいの?
防音合わせガラスはガラスの振動による遮音効果の低下という弱点を克服したもので、2枚のガラスに防音特殊フィルムを加熱圧着で挟んでいます。高音域〜低音域までの音域全体でガラスの振動を防ぐため高い防音性能を発揮します |